CASE STUDY 04事例紹介 04:
デジタルカタログ導入事例
美しいタイルの意匠を、1億画素で届ける
エコカラットで挑んだデジタル表現
株式会社LIXIL
東京都品川区⻄品川1-1-1
https://www.lixil.com/jp/
トイレ・タイル事業部
タイル商品部 商品企画グループ
三井田 夏樹 様
株式会社LIXIL様
株式会社LIXILは、キッチン・トイレ・バスルームなどの水まわり製品や、窓・ドア・エクステリアといった建材製品を開発・提供する世界的企業。約53,000人の従業員を擁し、現在では150カ国以上、10億人を超える人々に豊かで快適な暮らしを届けています。
従来のWEBサイトでは、画面上でズーム拡大しても窯業タイルなどの微細な色柄などの詳細を確認することができず、実際のサンプルで確認するしかなかった。
あーと・わーくすのWEBシステム「カラー&テクスチャーサンプル(デジタルサンプル)」を採用したことで、デザインごとの高解像度画像を自由に拡大縮小して色や質感などを確認することができるようになった。
━ 三井田さまはどんな業務を担当されていますか?
タイル部門の商品企画グループに所属しており、タイルの中でも「エコカラット」という商品を担当しています。LIXILのタイル部門は商品ごとに担当が決まっていて、エコカラットの担当は私一人なんです。
商品を販売する前のマーケティングも行いますし、商品の完成目処が立ったら、その新商品を「どう売っていくか」「どう浸透させるか」といった販売戦略も営業部門やプロモーションの担当者と一緒に考えていきます。エコカラットの販促・マーケティング全般を幅広くカバーするのが私の業務です。
試作品を並べて意見を出し合ったり、カタログにどう掲載するか考えたり。デザイナーと設計と私たち企画担当がチームを組んで商品開発をするのですが、常に今後エコカラットをどうしていきたいか?どんな商品をどんなお客様に使っていただいたら良いことが起こりそうか?といったことを考えていますね。
━カラー&テクスチャー(デジタルサンプル)導入前はどのような課題をお持ちでしたか?
カラー&テクスチャーを導入する前は、エコカラットの実物でしか商品を見てもらう機会を提供できないという課題がありました。
ちょうど新型コロナウイルスが蔓延し、大きな打撃を受けていた時期でした。お客様との接点がみるみる減少し、タイルの手触りや豊かな表情を直接見ていただく機会が激減。見て、触れて、良さを知ってもらう、というコミュニケーションがほとんどできなくなりました。当然、売上にも響きますから、悠長に構えてはいられない状況だったんです。
その課題を打開するためにも、デジタルで見ていただける機会をなんとか作れないかと考えました。光の当たり方で生まれる陰影や、見る距離や角度で変わる表情。実物なら伝わるその魅力を、なんとかしてデジタルでも届けたい。そんな思いであーと・わーくすさんにご相談したんです。
━ あーと・わーくすにご相談いただいたきっかけは?
あーと・わーくすさんは、それ以前よりLIXILの別部署とお取引があり、社内で紹介してもらいました。かなり長いお付き合いだと聞いていたので、あまり不安はありませんでしたね。
正直、どんな会社に相談すればいいのか全くわからなかったですし、他社との接点も多くなかったので、比較検討はしていません。
「こういうことをやってみたいけど、何か良いやり方はありませんか?」という相談からスタートし、ゼロベースでプロジェクトが動き出しました。進めていく中で、高解像度カメラが必要だということも、そもそも1億画素のカメラが存在することも初めて知りましたし、他にも発見がたくさんありましたね。
━ カラー&テクスチャーを導入する際の苦労話があれば教えてください。
苦労したことはいくつかありますが、一番最初に苦労したのが「どう見てもらうか?」を突き詰めていく作業。タイルはとても表情豊かな建築材料で、明るいところや暗いところ、不規則な起伏、光が当たったときの陰影の美しさはタイルの醍醐味です。それをデジタルでも、本物さながらに見せたいと思いました。
右上から光を当てて明暗のグラデーションを作るなど、よりリアルにエコカラットの表情を見てもらえるよう、一歩も二歩も踏み込んだ見せ方を追求しました。実際に室内へ設置したときの意匠を、よりリアルに伝えたいという想いが強かったんです。
タイルのサンプルが実際に手元にあれば、アップで見たり、傾けたり、片側から光を当てたりできます。それに極力近い表現をしたいと思いました。画像を少しアップにして見せる程度のサイトではなく、商品を目の前にしたときのような拡大画像を見てもらえる、まさにサンプルの代用になるくらいの仕上がりにしたかったんです。
撮影の際、下地材を3台作ってそこにタイルを並べ、撮影しては剥がして別の商品を並べるという作業の繰り返し。単純作業ですが、労力はかかりました。とはいえ、一番大変だったのはカメラマンさんだったと思います。相当数の撮影枚数でしたし、その莫大なデータ量を現像しなければならないので、並大抵の苦労ではなかったはずです。
━ カラー&テクスチャー導入でどんな効果がありましたか?
社内ではかなり活用されています。エコカラットの実物を見たいと言われた際、すぐ見ていただくことができない場合も少なくないので、非常に重宝しています。
カラー&テクスチャーのサイトを見ていただければ、実物のエコカラットがどんなタイルなのか、また実際に壁に張ったときにどんな印象なのか、リアルに見ていただけます。カラーバリエーションも確認できるので、事前にあたりを付けるのにも便利です。
実際にショールームにご来店いただいても、カットサンプルは300×300mm。一方、カラー&テクスチャーサイトの画像は、1818×1818mmで張った状態を見ていただけるので、カットサンプルを見るよりも、実物に近い感覚で見ていただけるかと思います。
タイルの印刷も、技術の進歩により非常に繊細なデザインを表現できるようになりました。タイル一商品につき20〜40くらいのデザインがあるので、カットサンプルを見ても、実際に張ったときの状態を想像するのは難しいと思います。
カラー&テクスチャーサイトなら、大きな面で見てもらえるので、柄のばらつきも把握しやすい。あわせて、近くで見たときの素材感もわかるので、商品をよりリアルに理解していただく手法としては、かなり優れていると思います。
カラー&テクスチャー
(デジタルサンプル)公開までの流れ
LIXIL エコカラットプラス
カラー&テクスチャー
(デジタルサンプル)
エコカラットプラス製品一覧
(4月23日 新色追加予定)
確認したい製品を選んでください。
製品ページのページ中間にある
「カラー&テクスチャーを確認」を選択。
製品ページのページ中間にある
「カラー&テクスチャーを確認」を選択。
拡大・縮小をしながら製品の細部がご確認いただけます。
━ 今後の課題や弊社に期待することがあれば教えていただけますか?
まだ想像段階のお話ですが、カラー&テクスチャーサイト同様にデジタルを活用し、実物とほとんど同じ空間を表現してみたいですね。
たとえば、ここ愛知県常滑のエリアでコンセプト空間のようなセットを建てることがあるのですが、それをそっくりそのまま東京や大阪、福岡の展示場に持っていくことはできないんです。常滑では5平米ほどの壁にエコカラットを張っているのに、その他のエリアだと2枚だけしか持っていけない、といったこともよくあります。
メインの展示空間を、複数エリアでも再現し実感していただきたいという想いは以前からありました。それをデジタルで表現できれば面白いですし、見る方にとってもメリットは大きいのではないかと思います。ぜひまたご相談させてください。
